現代のシンデレラになる方法
お互いシャワーを浴びたあと、ベットへ綾子さんを押し倒す。
上のブラウスを脱がせようとしたところ服に隠れていた鎖骨下辺りのところに、以前の跡を見つけはっとしてしまう。
それは前にした時に、つけたキスマーク。
うっすら残ったその跡を見て、一瞬手が止まってしまった。
そんな俺の躊躇いを見逃さない綾子さん。
こいうとこ本当鋭い。
心配して俺の様子を窺ってくる。
「昴……?」
「……ごめん」
「何が?」
「何がって……」
綾子さんはあれだけ俺が酷く扱っていたというのに、一度も俺を責めない。
なんでだよ、そんな男とまた普通に関係持てるものなのか。
怖くないのか、拒絶してくれれば、ここで……。
「もうしょうがないな、ここはお姉さんがしてあげよう」
そんな俺の心情を読み取ったのか、綾子さんは起き上って逆に俺を押し倒してきた。
首筋に唇を落とされる。
そして、俺のシャツの裾から潜った手が、俺の体に直接触れた。
そこで、俺を触れる手がかすかに震えていることに気付いた。
……こんなこときっと自分からしたことないだろう。
なのに、俺のために……
罪悪感はまだ拭えない。
だけど、綾子さんにここまでさせといてここで引き下がる訳にもいかない。
その震える手を掴むと、綾子さんの体を押し倒し形勢を逆転させた。
「ごめん、今度は優しくするから」
そう言うと綾子さんはほっとしたように微笑んだ。
もう本当、この人には頭が上がらない。
そして俺は綾子さんの服を脱がせていく。
こうやって改めてまじまじと見るのは初めてだ。
兄貴を好きな女の体なんて興味がないと、ちゃんと見ていなかったから。
……綺麗な体だ。
誰もが羨むようなスタイル。
こんな体を俺は好き勝手にしてきたんだから、本当罪深い。