現代のシンデレラになる方法





そしてみーちゃんに紹介された、友達だという池田さんという人。

何度かメールでやり取りした後、早速ホテルで待ち合わせすることになった。

平日の仕事帰り、彼はスーツ姿で現れた

まだ若めだ、私と同い年位だろうか。


一体こんな人とどこで知り合ったんだろう。


「みーちゃんと似てないね」

「よ、よく言われます」

「でも君みたいな子の方が、なんか新鮮でいいね。こうやって男と会うの初めてでしょ?」

「は、はい」


ベッドの隣に座り、他愛のない話をする。

私はこれから彼とするというのに、一定の距離を保った。

体に触られそうになったらさり気なくかわして。


そんな様子に気付いた彼は、口数が減りつまらなさそうに風呂場へ向かった。




……私先生を裏切って何やってるんだろう。


こんなことしてまで先生としたいのだろうか。

そうだ、そうまでして先生に飽きられたくない。



でも、それが先生を傷つけることになっても……?



……やっぱりだめだよ。

こんなの間違ってる。



あんな優しい先生を裏切る訳にはいかない。

ここで気付くなんて本当バカだ。



みーちゃん、やっぱり無理。助けて。

それだけメールで送った。



そして彼がシャワールームから出てくると、すぐに頭を下げて謝った。


「す、すいません、やっぱり今日は帰らせて下さい。お金は私が払うので……っ」

「どうしたの?」

「本当にすいません、どうしても怖くなっちゃって」

「そっか、しょうがないね。でもさ、わざわざここまで来て、いきなりキャンセルってどうなの?俺シャワーまで浴びたんだけど」

「す、すいません……っ」


そう責められるのは仕方がない。

頭を下げたまま謝り続ける。


「少しだけでも付き合ってよ」

「い、いや、あの私、彼氏がいて……」

「別にいいじゃん、俺も彼女いるし」


そういう問題じゃない。

しかもお互い付き合ってる人がいる方がいいって、意味が分からない。

私が言えたことじゃないけど、その彼女に罪悪感はないのか。



< 132 / 196 >

この作品をシェア

pagetop