現代のシンデレラになる方法
そしてみーちゃんに紹介された、友達だという池田さんという人。
何度かメールでやり取りした後、早速ホテルで待ち合わせすることになった。
平日の仕事帰り、彼はスーツ姿で現れた
まだ若めだ、私と同い年位だろうか。
一体こんな人とどこで知り合ったんだろう。
「みーちゃんと似てないね」
「よ、よく言われます」
「でも君みたいな子の方が、なんか新鮮でいいね。こうやって男と会うの初めてでしょ?」
「は、はい」
ベッドの隣に座り、他愛のない話をする。
私はこれから彼とするというのに、一定の距離を保った。
体に触られそうになったらさり気なくかわして。
そんな様子に気付いた彼は、口数が減りつまらなさそうに風呂場へ向かった。
……私先生を裏切って何やってるんだろう。
こんなことしてまで先生としたいのだろうか。
そうだ、そうまでして先生に飽きられたくない。
でも、それが先生を傷つけることになっても……?
……やっぱりだめだよ。
こんなの間違ってる。
あんな優しい先生を裏切る訳にはいかない。
ここで気付くなんて本当バカだ。
みーちゃん、やっぱり無理。助けて。
それだけメールで送った。
そして彼がシャワールームから出てくると、すぐに頭を下げて謝った。
「す、すいません、やっぱり今日は帰らせて下さい。お金は私が払うので……っ」
「どうしたの?」
「本当にすいません、どうしても怖くなっちゃって」
「そっか、しょうがないね。でもさ、わざわざここまで来て、いきなりキャンセルってどうなの?俺シャワーまで浴びたんだけど」
「す、すいません……っ」
そう責められるのは仕方がない。
頭を下げたまま謝り続ける。
「少しだけでも付き合ってよ」
「い、いや、あの私、彼氏がいて……」
「別にいいじゃん、俺も彼女いるし」
そういう問題じゃない。
しかもお互い付き合ってる人がいる方がいいって、意味が分からない。
私が言えたことじゃないけど、その彼女に罪悪感はないのか。