現代のシンデレラになる方法
そのまま、ベッドに押し倒される。
怖い、怖い。
どうしよう先生と全然違う。
恐怖の種類が全然違う。
嫌だこの人とはしたくない。逃げ出したい。
先生とした時は、ただひたすら恥ずかしくて心臓がどうにかなりそうだった。
恥ずかしくてまともに先生を直視できない位。
……そうだ、私ちゃんとまともに先生を見れてなかった。
だからあの時、錯覚してしまったの……?
恥ずかしくても先生に抱かれることは嫌じゃない。
むしろ嬉しいことのはずなのに。
先生をちゃんと見れていなかったばかりに、パニクった頭の中で錯覚してしまったんだ。
今更気付いても、もう遅いのかな……?
……先生、これは本当に好きな人としかできないことなんですね。
初めては先生が良かったのに……。
先生に飽きられる焦燥感でいっぱいで、それよりも大事なことがあるのに全然考えられてなかった。
……こんなことになって後悔したってもう遅い。
覚悟して目をつぶると、池田さんの携帯が不意に鳴った。
「あ、みーちゃん?え、今?ホテルだけど。そうそう、いきなりできないって言われてさ……、あ、マジで?」
「……」
「いいよ今日は帰って。今度、みーちゃんが埋め合わせしてくれるっていうから」
そう言われると、無事解放してくれた。
みーちゃんから言ってくれたようだ。
本当に良かった。心の底からほっとする。
すると携帯にみーちゃんから着信が、
『どこのホテル?迎えに行くから。何ひどいことでもされた?』
「ごめんね、ありがとう。大丈夫1人で帰れるから。何もされてないよ」
『家行こうか?』
「ううん、先生のところ寄って行くから」
『はぁっ!?まさかわざわざクソ真面目に報告しにいくんじゃないよね』
「うん、言わなきゃ。こんな後ろめたい気持ちで付き合っていけないもん」
『いいじゃん、結局何もしてないんだから』
「でも、どんな理由にせよ、一瞬でも他の男の人に抱かれようと思ちゃったもん。裏切りだよこんなの」
『……ふられたらどうすんの?』
「もうその時はその時だよ」
私がバカだった。
先生以上に大切なものなんてないのに。
一番大事なこと見失ってた。
もうこれでふられても仕方がない。