現代のシンデレラになる方法


「え、まじで?いいの?」

「あ、あの、ご迷惑でなければ……っ」

「迷惑なんてそんな、めっちゃ嬉しい」

にこっと少年のように笑う先生。

あぁ、もうその笑顔だけで胸いっぱいです。

「あ、そういえば名前教えてよ。相澤なんていうの?」

私の胸元のネームプレートを見て聞く。

人に名前を聞かれるのが苦手だった。
こんな不相応な名前を言うのが嫌で。

「相澤、ひ、ひなたです」

「へー、可愛い名前だね。あんた、ひなたっぽいもんな」

「そそ、そんなこと初めて言われました」

「そうか?なんか小さくて可愛らしい感じが」


プルルルルッ

話の途中で白衣の胸元に入ったピッチが鳴る。

「はい東條です。はい、今行きます。部屋に通しておいてください」

先生は、そう手短に言って切った。

「じゃ、俺、これからICあるから。またな」

「は、はい、すいません、ありがとうございました……っ」



な、名前褒められちゃった。
こんなの初めて。
まだ胸がドキドキ言ってる。

またなって、またがあるんだ。
良かった、終わりじゃなくて。

勇気出して良かった!


あぁもう、こんなに幸せでいいんだろうか。

またバチが当たるんじゃないだろうか。

どうして先生は私なんかにも優しくしてくれるんだろうか。


もう、本当大好きです、先生。







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