現代のシンデレラになる方法


「それに先生はモテるだろうから、周りにはそれこそ育ちのいい綺麗なお嬢様がたくさんいたと思います。だけどそれでも、貴之さんは私を選んでくれた」

「あなたを選んだのは、何かの間違いよ。それか大学病院に行きたくなくて言っているだけ」

「私も気の迷いだと思って、先生に聞きましたが、ちゃんと結婚したいって言ってくれました。それが、私の唯一の自信です」

本当はすごくここに来るのも怖かった。だけどその自信が、今日ここに来ることができた原動力。
そして今こうやって自分の意見を言えるのも。

昔だったらこんなに強くなかった。
それもこれも先生に出会えたおかげ。


「私はこれから、たとえ先生が不慮の事故で半身不随になり一生ベッド生活になっても、ギャンブルにはまって借金を作るようになっても、酒に溺れて私に暴力を挙げるようになっても……」

突然、一体何を言い出したんだ、とでも言うような困惑する2人を見据えて告げる。


「何があっても、先生に付き従い尽くしていく覚悟です」

そこに少しの迷いはない。
2人を見つめた後、座椅子から出て畳の上で土下座する。


「すいませんたとえが極端過ぎましたが、どうかチャンスだけでも頂けないでしょうか?」




< 188 / 196 >

この作品をシェア

pagetop