ベランダから見える星
「1年なのか!?」


「あ−…,一応ね。」


どうやらずっとと思い込んでたらしいお父さんの表情は“1年”という言葉で元に戻った。



「それなら行ってこい。
 でも必ず帰ってくるんだぞ?」


「当たり前。
 だってあの家は私の家だもん!」


胸を張ってそう言えるようになれたの…


ここにいるみんなのおかげなんだよ?


そんなみんなのいるとこに帰ってこないわけないじゃん。



「千香…
 私の口から伝えられなくてごめんね?」


「……帰ってくるとき1番に連絡してくれるなら許す。」


「するっ絶対する!
 千香大好き−っ」


千香に勢いよく抱き着くと,『約束だからね』と抱き締めてくれた。


なんだかラブラブ?



「せーちゃん俺には!?」


「お前は帰れ。
 部外者立入禁止。」


余程葵が嫌いらしい音緒は追い払おうとする。


実はそんな二人を見て笑ってるし,拓海は見てみぬふりをしご飯の用意。


お母さんはお父さんで遊んでる。


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