*ヒーローボーイズ*


…まだ眠いしもうひと眠り、いやでも今寝たら起きるの午後になりそうだしな、絶対和奈怒るだろうな…



和奈の鬼顔を見たくないから眠いのを我慢し起きた。





「…今日も朝はいっか」



いつもの様にそんな事を呟いて洗面所に向かおうとした時。





ピンポーンッ…




…こんな時間に誰だろ?




「はーい、どちら様ですか?」

『美月?私、和奈だけど』

「え、和奈?」




ドアを開ければ制服姿の和奈が立っていた。




「急にどうしたの?」

「うん、昨日美月元気なかったでしょ?だから心配で…学校一緒に行こうかなって」

「そっか、でも平気だよ!あたしはいつでも元気なんだからね!」

「無理してない?」

「してないしてない!」

「なら、いいんだけどね」



よし、じゃあちょっと早いけど支度するか!



「ていうか美月まだ寝てた?」

「ううん、和奈が来る前には起きてたよ」

「良かった、寝てるの起こしちゃったら悪いしね」

「もう、何か今日ははなく目が覚めちゃってさ。もっかい寝ようと思ったんだけど…」

「けど、何?」

「い、いやいやッ…何でもないですごめんなさいっ」

「は?…あんたほんとに大丈夫?」

「いたって健康体です!」

「うむ、よろしい」




和奈氏、その上から目線は何だい?





「和奈上がんなよ、準備終わるまで椅子に座って待ってて」

「じゃあ遠慮なく、お邪魔します」

「どうぞー」



和奈をリビングの椅子に座らせてあたしは着替えた。



「あたしちょっと顔洗ってくるから」

「うん」



あたしは部屋を出た。


けれど、この時ここを出てなかったら和奈に“アレ”を聞かれることはなかった。





シャァァァァ…ッ



「ハッ…やっぱり顔洗うとスッキリするなー」




なんて言ってたら…









プルル プルル プルルッ…





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