*ヒーローボーイズ*
~美月~
案内されたのは前と同じ部屋だった。
「適当に座って、今飲み物持って来るから」
「あ、はい」
そして同じ場所に座る、が…
「あれれ〜?何でまた君たちが居るのかなァ?」
裕太くんだった。とても天使みたいな顔をして笑っているけど実際は怒ってるはず、だって裕太くんの後ろにはどす黒い何かが見えるから。
「…来ちゃ悪いんですか?」
「悪いも何も、ここ女は立入禁止なの。あんたらがここへ何しに来たかは知らないけど、目障りなんだよね」
「お待たせー…って裕太?お前居たのか?」
「明良達が来る前から居たよ〜」
「そうなのか、裕太も何か飲むか?」
「要らなーい、だって気持ち悪いんだもん」
「風邪か?」
「ううん違う、ん…」
そう言ってこっちを指差す裕太くん。
「ハァ、またお前は…いいか?この2人は裕太が思ってる様な子達じゃないんだ、だからお前の都合だけでこの子達を傷付けるのは許さないよ」
「……」
珍しく声を低くして怒る明良に裕太くんも黙った。
「「ちょっとー」」
「わわっ、どうしたのッ?」
「だって何か空気が重苦しいんだもーん」
「もっと明るくいこーよ!」
「って双子も言ってるから裕太もこれからは意地悪しないこと、分かったか?」
「……ふんっ」
「美月ちゃんと和奈ちゃんもさ、裕太って根は良い奴なんだよ、だから仲良くしてやってな?」
仲良くって…大丈夫かな?凄い睨んでくるし、一歩間違えたら噛み付かれるんじゃない?
「んで、そろそろ本題にはいるぞ」
「あぁそっか、2人共今日はどうしたの?」
「えっと、皆さんにお願いがあって来ました」
「「お願い??」」
「あの、この子を助けてくれますか?」
「えっ?」
「「「え??」」」
どういうこと?
「お願い、美月を助けて。この子が居なくなったら私はどうしたらいいか分からないの」
「ち、ちょっと待って!何言ってんの和奈っ…」
「……お願いします、助けてください」
話し掛けるも和奈は無視して皆に頭を下げる。