*ヒーローボーイズ*


「和奈っ、一体どうしたの?何で急にそんなこと…」

「……あの男が言ってたの、羽月は誰にも渡さない、羽月は俺のモノだって…」

「…っ、でもそんなの和奈には関係なッ」

「関係ないなんて言わないでよ!…関係なかったら私は美月の何なの?私は美月の事大好きだしずっと親友だと思ってた。…美月は違うの?」




違わない、あたしだって和奈の事は大好きだし一番の理解者で親友だと思ってるよ…


昔から何故だかよくストーカーに付き纏われてたあたしを、いつも側で助けてくれた。あたしの事になると、相手が大人の男でも怯まずにあたしの事を一生懸命助けてくれた…そんな勇気があって強くて優しい和奈が大好きだ。




「…でも、今回の件は本当にあたしの問題なの。和奈がもしあたしのせいで怪我でもしたら、悔やみきれないじゃん」

「それでも!…っ私は美月を守りたいの、もう美月には二度とあんな悲し顔をしてほしくない、……お願いだから分かってよッ…」




目を潤ませ零れ落ちそうになる涙を必死にこらえながら言う和奈。




「ダメだよ、…和奈は知らないだろうけど相手は族の総長なんだ」

「っ!?」

「下手したら殺られちゃうかもしれないんだよ?」

「っ、…それが何?相手が族だの総長だの、そんなの関係ない!だって私は美月を守らたいんだから!」




その言葉であたしは思った…





そうだ、和奈はこういう子だったんだ。…自分が一度決めた事は最後まで絶対に諦めようとしない、たとえそれが自分の命を引き換えに決めた事でも…





「ねぇ、ちょっと待ってて。さっきから聞いてたら族の総長って出てきてたけど…それってどういうこと?」

「あっ、……それは」

「いや、話したくなかったらいいんだよっ…ただ少し気になって」

「…ううん、大丈夫」

「美月…っ」




心配そうに見つめてくる和奈。




「……あ、あたしほんとは妹が1人居たの、でも…もうこの世には居ない、死んじゃった」

「それって事故?」

「それとも自殺?」

「……分からない、でもあれは事故なんかじゃない。それにあの子が自殺なんて有り得ない」

「「じゃあ、どういうこと?」」



あたしの答えに首を傾げる双子。


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