星空と君の手 【Ansyalシリーズ 託実編】

17.雪貴と唯香 -託実-



満月が生まれて、4ヶ月が過ぎようとした
その年の秋。


宝珠姉さんを通して、DTVTの演奏会の招待状が届けられた。


昨年の夏休みの留学から1年と少し。

1年間の留学の集大成として、
惣領国臣が言い出した、DTVTとの演奏会。


その演奏会の場に、雪貴が出演するというものだった。


宝珠姉さんは、事務所の方をスタッフに任せて二週間前から
公演の準備の為に向こうに旅立っている。






「託実、悪いけど……招待客、全員宜しく。

 多分、十夜辺りがチャータ便出すと思うけど
 都合つかなかったら、裕真に連絡宜しく。

 裕真には私がすでに伝えてるから」


「おいおいっ。
 まぁ、いいけどさ」

「満月ちゃんは元気?
 百花ちゃんにばっかに育児を押し付けないで、
 ちゃんとやってるんでしょうね」

「その辺は心得てるよ。
 それより、後ろで呼んでるぞ。

 ほらっ、さっさと行けよ。
 日本の方はちゃんとやっておくから」





そんな会話をして、ネット電話の回線を落とす。




そのまま十夜の方へと連絡した。

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