世界一遠距離恋愛

「男の子の方だってなかなか屋上には誘いませんからねーっ…」
「あー…確か花奏も秋風くんは調子に乗ってるって言ってたなぁ…」
「その通りですよっ!秋風先輩、調子ノリノリですよっ!」
屋上に人を呼ぶ事がどうしてこうも調子に乗っていると言えるのだろうか…それは行ってみないと分からないかな。
「じゃああたし、行ってくるね。」
「はいっ!どんな事があったかの報告、楽しみにしてますよっ!」
なぎちゃんの目は終始きらめきを絶やさなかった。まるで恋バナを聞いた時の様にテンションが高かった。
…あたし、秋風君の事が好きなのかもしれないってずっと思ってたんだけど、やっぱり何だか違う気がして…だからあたしの話は恋バナではないんだろうなぁ…。
そんな事を思いつつ、階段を最上階まで上がったあたしは屋上への重い扉をゆっくりと開けた。
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