あーーー、もう、きみがかわいすぎてどうにかなりそうだからさぁ、責任とってよ


なんだろ?


今日の幸喜はなんか変だなぁ。


う、さっむ。


そうだ!


「ねぇ、幸喜、手袋貸して、てーぶーくーろー。半分でいいからー。」


「半分?どっち?左手?」


「ううん、右手。」


「ん、。」


「ありがと。あと、反対が寂しいかな~、なんて。」


遠まわしに手を繋ぎたいって言ってみたけど、やっぱ恥ずかしい。


「ん、。」


「え?」


顔を上げると、マフラーに顔を少しうずめて、


「寂しい、っていうか、寒い、んだろ。手ぇ繋ぐぞ。」


「う、うん。」


ぎゅっ


うわあっ、恋人繋ぎしてくれた。


「あったかいねえ」


「おう。」
< 9 / 11 >

この作品をシェア

pagetop