Wonderful DaysⅢ【berry’s cafeバージョン】




「まぁ、俺達が本気になれば、たかが女一人に負けるわけねぇけどな」


背中に乗っている男が得意げに鎖を引き寄せて、私の顔を暁さんに向ける。


「なに言ってんのよ。男10人がかりでこれじゃあ、自慢話にもならないじゃない」


倒れている男達を見回しながら近づいて来た彼女は


「でも……この女を、逃がさなかったのは褒めてあげる」


私の顔の前でしゃがみこむと


「ふふっ、いい眺めだわ。これから、知らない男達にヤられる心境はどう? マリア・ウィンザーさん」


覗き込んで口元に弧を描く。

その表情が、一瞬スクールの先輩の顔と重なって体が強張る私に


「おら、ユエが聞いてんだろ? 何とか言ってみろよ!」


更に鎖を上に引き上げた男。


「……っぁ、」


益々喉に食い込む首輪が苦しくて、とうとう口を開けてしまった。

そのタイミングを見逃すはずのない暁さんは


「本当のお楽しみは、これからよ」


大男が持っていた薬を取り上げると、それを私の口へ押し込もうと手を伸ばす。





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