不道徳でも愛してる2〜もうひとつの愛のカタチ〜【短編:完結】

その日から私は精神的ショックから

毎日泣いてばかりの日々を過ごした。

予定していた結婚式は延期となり

『…ごめん、里依奈。
俺の所為で
君をこんな目に遭わせてしまって…。』

夫は私に何度も謝って

『…元気になったら結婚式をしよう。
式場考えておいて。』

と、無理にでも元気付けようと

努力してくれていたけど

心の傷は思いのほか深過ぎて

私を辛くさせた。


家に閉じこもりがちになった私は

夫から気晴らしにと旅行へ誘われても

首を横に振って断った。


院長夫人が同席する

大きなパーティにも行けず

『院長夫人がそんな事では…。』

『後継者を産めないのは院長夫人失格』

と姑からもなじられ

重責に耐え切れず

何度も離婚を申し出たものの

『…離婚なんてダメだ!!
オフクロの言う事は気にするな。
絶対次はかならず妊娠出来るから
一緒に乗り越えよう。』

と、その度に却下されてしまった。


両親がいない私は

姉夫婦が既に実家を継いでいた為

気楽に帰る事も出来ず

かなり追い詰められていた。


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