不道徳でも愛してる2〜もうひとつの愛のカタチ〜【短編:完結】
そんな時
『…離婚はひとまず置いといて
どっか働きに出ちゃえば?
またどっかでお仕事してみれば?
別に院長夫人が他所で
働いちゃいけないなんて決まりないし
今のままでは里依奈はダメになる。
少し外の刺激を受けないと…。』
私を心配して遊びに来てくれた
大学時代の親友の
西井江奈美(ニシイ エナミ)と
お茶を飲みながら私に言った。
『…トラウマはわかるし
プレッシャーもあるだろうけど
里依奈まだ若いし
このまま閉じこもって人生腐らせたら
勿体無いじゃない!!
離婚するにもお金いるんだから
とりあえず働いてみれば
視野が広がって考えが変わるかもよ?』
そう励まされて勇気付けられた私は
早速夫に思い切って頼んでみた。
『院長夫人が別の会社にねぇ…。』
夫は再就職には難色を示していたが
『…わかった。
私の知り合いの会社を聞いてみるから
そこにしなさい…いいね?』
との条件付きで認めてくれた。
…それから数日後
私の再就職が決まったが
それが不道徳の扉を開く事になるとは
……この時まだ私は知らなかった。