不道徳でも愛してる2〜もうひとつの愛のカタチ〜【短編:完結】
『…それにしても意外だな。
あの柊のオッサンが
秘書のアンタと再婚したとはねえ…。
オッサンからアンタの再就職頼まれた時
それとなく話は聞いていたから
どんだけ若いかと思ったら
…まさか、俺と“タメ”だとはなぁ。』
と、突然の爆弾発言をした。
「…森園社長が…私と同い年!?」
若そうだとは思ったけど
まさか…同い年だなんて…。
目をパチパチさせて驚いた私に
『…何だよ。もっと上に見えたか?
俺はアンタと同じで、今年25歳だぜ?
オッサンから何も聞いてないのか?
相変わらず言葉足らずなオッサンだな。
ちなみにオッサンから
アンタの話を聞かせて貰ったよ。
最近のアンタが元気ない事も
事件に巻き込まれたとかで
以来、家に閉じこもってる事とかも
だいたい聞いてる。』
そう言って
灰皿にタバコを揉み消した森園社長は
さっきの眼鏡の男性社員が入れてくれた
お茶に手を伸ばすと
『…アンタも飲めよ。』
と言って飲み始めた。