不道徳でも愛してる2〜もうひとつの愛のカタチ〜【短編:完結】
「…社長が私の夫と
どのぐらい親しいのか
正直なところわかりませんが
こんな女性で面倒かもしれなくて
すいませんが
お仕事はちゃんとしますから
働かせて下さい。」
私は頭を下げてお願いした。
すると
『…頭上げろよ。』
森園社長が手を伸ばして
ふわりと私の頭を撫でた。
顔をあげると、社長と目が合った。
『…アンタを面倒な女だとは思わない。
事件はアンタが悪いんじゃないんだろ?
お腹にいた赤ん坊だって
決してアンタを責めちゃいないさ。
アンタはれっきとした被害者だ。
誰からもなじられる事も
責められる権利も本当はない。
…何かあれば俺に何でも言え。
話くらいは聞いてやる。
別に俺はオッサンにチクったりしねえし
オッサンに言えねえ話も
同年齢の俺になら話せる事もあるだろ?だから、辛い時は俺を頼れ…。』
そう言って森園社長は
さっきとは違って
柔らかく私に微笑んだ。
その言葉を聞いた瞬間
私の目から涙がポロリポロリと
溢れ落ちた。