不道徳でも愛してる2〜もうひとつの愛のカタチ〜【短編:完結】
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『…リーナ、これ5分でよろしく!!』
「…はい!!」
『…リーナ、コーヒー入れてくれ。』
「…はい、いつものですね?」
『…ああ、それで頼む。』
燎次社長から毎日与えられる
想像よりも莫大な仕事の指示に
最初は戸惑ったり慌ててしまったけど
夫の秘書時代に培った杵柄を
序々に取り戻した私は
次第に社長の指示にも慌てる事なく
スムーズに対応出来るようになり
『…リーナ、あの社長何時だ?』
「…14時の予定です。」
『…わかった。リーナ、助かった。』
と、スケジュール管理まで
任せて貰えるようにもなった。
給湯室でコーヒーを淹れていると
『…自分で淹れるより
リーナの淹れてくれる方のが美味い。』
後ろからコーヒーを取りに来た
社長の声が聞こえて
思わずドキッとすると
『…なぁ、今日柊のオッサン
接待で遅いんだろ?
オッサンから許可貰ってるし
ちゃんと送ってやるから
仕事終わったら一緒にメシ食いに行くぞ。』
と、社長がいつものように
私を食事に誘って来た。