不道徳でも愛してる2〜もうひとつの愛のカタチ〜【短編:完結】

***

『…リーナ、これ5分でよろしく!!』

「…はい!!」

『…リーナ、コーヒー入れてくれ。』

「…はい、いつものですね?」

『…ああ、それで頼む。』


燎次社長から毎日与えられる

想像よりも莫大な仕事の指示に

最初は戸惑ったり慌ててしまったけど

夫の秘書時代に培った杵柄を

序々に取り戻した私は

次第に社長の指示にも慌てる事なく

スムーズに対応出来るようになり

『…リーナ、あの社長何時だ?』

「…14時の予定です。」

『…わかった。リーナ、助かった。』

と、スケジュール管理まで

任せて貰えるようにもなった。


給湯室でコーヒーを淹れていると

『…自分で淹れるより
リーナの淹れてくれる方のが美味い。』

後ろからコーヒーを取りに来た

社長の声が聞こえて

思わずドキッとすると

『…なぁ、今日柊のオッサン
接待で遅いんだろ?
オッサンから許可貰ってるし
ちゃんと送ってやるから
仕事終わったら一緒にメシ食いに行くぞ。』


と、社長がいつものように

私を食事に誘って来た。

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