不道徳でも愛してる2〜もうひとつの愛のカタチ〜【短編:完結】
…しかし、数ヶ月後
事態は大きく動く事になり
私は危険な領域に足を踏み入れ
不道徳の扉を開けてしまった。
***
忘れもしない夏の日。
キッカケは
私達夫婦から妊娠の報告が来ない事に
痺れを切らした姑が
舅を無理やり連れて
休日の我が家に上がり込み
不平不満を言いに来た事だった。
『院長夫人ともあろうあなたが
他所の会社でアルバイトなんて
みっともないにもほどがある。』
『あなたは院長夫人としての
自覚が足りない。』
『なぜ、子づくりに励まないの?』
『息子(夫)は41歳になるのだから
早く孫の顔を見せてくれ。
後継者の男児を産んでくれ。』
と、姑は次から次へと
私達に対して捲し立ててきた。
『お嫁さんを責めるな。』
見兼ねた舅が暴走状態の姑を
時々止めに入ってくれて
夫も最初は姑に対して
『里依奈に当たるな。
彼女もやっと
落ち着いて来たところだから
無理はさせたくない。』
と、反論して対応してくれていたが
ますます気に入らない姑は
私に刃を向けるように攻めたてた。