不道徳でも愛してる2〜もうひとつの愛のカタチ〜【短編:完結】

『何もかもあなたの所為だ。』

『だいたい
あなたがちゃんとしていれば
今頃私はあなたのお腹にいたはずの
孫を私達は抱っこ出来たのに。
あなたの所為だ。』

『子づくりに励まない嫁は
柊家の恥だ。
お金が惜しいなら私達が出すから
健康そうな女性に代理出産を頼むか
息子に愛人でも作って貰って
後継者を産んで貰えばいい。』


聞けば聞くほど何もかもを

否定されたように聞こえた私は


「…そんなに私が嫌いなら
どうぞご自由にして下さい!!
私はここを出ていきますから!!」


そう言って皆の前で立ち上がると

部屋を飛び出して涙を拭いながら

自室にあるバッグを取り出して

玄関へと走った。



『…待て、里依奈!!
どこへ行く気だ!?』

追いかけて来た夫に腕を掴まれたものの

『…離して!!
私はもうこの家にいたくない!!
あなたも皆も何もかも大嫌い!!
結婚するんじゃなかった!!
頭冷やしたいから出てきます!!』

と、初めて夫に捲し立て

夫が驚きで一瞬緩んだ隙に

強く手を振り払った私は

急いでヒールを履くと

玄関の扉を開けて家を飛び出した。




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