不道徳でも愛してる2〜もうひとつの愛のカタチ〜【短編:完結】
それにしても暑い。
ここに立ち止まっていても仕方ない。
燎次社長が今会社に
いるかどうかもわからないけど
近くに来ていたついでのフリして
差し入れ買って寄ってみようかな。
だったら
このビルの1階の雑貨屋さんの
手作りケーキを買っていこう。
ここで取り扱ってるコーヒー牛乳も
確か社長は好きで良く飲んでるから
それも一緒に差し入れで…。
そう思いながらお店の扉を開けた。
『…いらっしゃいませ。
あらっ…社長さんのとこの…。』
顔見知りになっていた
女性店長のレナさんが
出迎えてくれたその時
『……リーナ?』
聞き覚えのある声にハッとして
視線を向けるとそこには
黒のシャツに黒のタンクトップ
ジーンズ姿と言う、黒一式だけど
いつもよりラフな格好をした
燎次社長が立っていた。
「…えっ…あっ…社長。」
社長がこのお店にいた事に
うろたえ始めた時
『…燎次君どうしたの?』
後ろから女性の声が聞こえた。