不道徳でも愛してる2〜もうひとつの愛のカタチ〜【短編:完結】
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追いかけてきた燎次社長に
バッグを奪われたうえに
強引に引っ張られた私は
会社がある【HOS第3ビル】の
エレベーターに乗せられ
会社のある3階を通り越して
社長の住居スペースがあると言う
7階で降ろされた。
「…社長、やだ…離して下さい!!」
さっきの社長の奥さんが頭をよぎり
私は抵抗するも虚しく
『…絶対離さねぇよ…逃がすかよ。』
男性の力には叶わず
私は玄関に無理やり押し込まれた。
……ガチャン。
社長は扉の鍵を荒っぽく施錠すると
チェーンもつけて私の逃げ道を失くした。
「…えっ!?
社長…ちょっと!!」
全身に響いた金属音に振り返り
慌てて玄関に向かおうとした私を
『…帰さねえよ。』
と、社長は私を引っ張って
ヒールを無理やり脱がせると
『…それに今はプライベートだから
『社長』じゃなくて『燎次』だろ?』
そう言って不敵な笑みを浮かべながら
動揺する私を見下ろした。