不道徳でも愛してる2〜もうひとつの愛のカタチ〜【短編:完結】

なぜ自分がここに連れて来られたのか

あの奥さんはどうしたのか?とか

動揺を隠せない私は

「…社長、帰して下さい!!
社長に奥さんがいるのは
わかりましたから!!
挨拶もせずに逃げ出したのを
怒ってらっしゃるのなら謝りますから
ここから出して下さい!!」

そう言いながら

引っ張られている腕から逃れようと

抵抗を続けた。


「…それに、鍵をかけちゃったら
あの奥さん入れないじゃないですか!!
それに、奥さんが帰ってきちゃったら
この状況をどう説明するんですか!!
それに、私だって人妻です!!
こんなところにいたら…私。」


そう言ったその時

『…リーナ黙れよ!!』

社長の怒りを含む声が

頭上から降り注いだと同時に

「……キャッ!!」

気がつくと私の体は廊下の壁に

勢いよく押し付けられていた。


『…リーナ。』

頭上から私を呼ぶ声に

恐る恐る顔をあげると

私の両肩を掴み

鬼の形相に近い顔つきで

私を睨みつける社長の顔があった。
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