不道徳でも愛してる2〜もうひとつの愛のカタチ〜【短編:完結】

「…な、何の事ですか?
あの…それに…私本当に帰らなくちゃ。…だから…その…手を離して下さい。」

私は両肩に置かれている

社長の両手に目線を向けた。


しかし

『…リーナ、口説いぞ。
聞こえなかったのか?
俺は帰さねえよって…。』

社長は目を細めて

私をジッと見つめながら

『…リーナを追いかける直前に
柊のオッサンから電話があった。
『里依奈が家を飛び出した。
携帯の電源も切られてる。
もしかしたら
燎次の会社に行ってないか?』
ってな…。』

「………!!」

その瞬間私はビクッと肩が震えた。


…夫が社長のところに電話を?

私が会社へ行ったのも勘付かれた?

それより社長が何と返答をしたの?


「…あっ、あの…社長。」

社長の返答に不安になっていると

『…リーナ安心しろ。
オッサンは探しには来ねえよ。
ちゃんと俺が言っといてやった。』

そう言って

社長がクスクスと笑ったその瞬間

私の背中がゾクリとした。


社長の言葉に

これから何かが起こりそうで

危険な匂いを感じたから…。


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