不道徳でも愛してる2〜もうひとつの愛のカタチ〜【短編:完結】

そんな私の予感に

気づいたのか否かはわからないが

社長は私の夫との

電話のやりとりを話した。


『『オッサンの予想外れだ。
今日は会社休みにしているから
ここに来るはずはない。
よって、俺は今日会ってはいない。
どうせダチんトコでも
行ってんじゃねえのか?
喧嘩したのか何だか知らねえけど
迷子のガキ探しじゃねえんだし
病院の院長してるオッサンなら
嫁に気分転換や考える時間ぐらい
寛大に与えてやったらどうだ。』
…って言ってやった。
オッサンは俺の話信用してたから
今頃リーナがダチんトコで
頭冷やしてると思い込んでるはずだ。
だから、今ここで俺といるなんて
これっぽっちも知らねえんだよ。』

その言葉に再び背中がゾクリとする。


そして、その予感は当たってしまう。


社長は肩から手を離したと同時に

強引に私を抱き抱えると

『…だから俺は
今からリーナを略奪する。
心も体も
俺しか考えられないようにする。
アンタをオッサンのところに
二度と帰してやらねえよ…。』

社長はそう言い放つと

動揺し始めた私を抱き抱えたまま

廊下を進んだ。

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