不道徳でも愛してる2〜もうひとつの愛のカタチ〜【短編:完結】
「……燎次。」
ガッチリとした逞しい燎次の肩や背中に
私はギュッとしがみついた。
筋肉質な二の腕に何度もキスをした。
『…リーナ…そんな煽るな。』
クスクス笑いながら
私の首筋に顔を埋めた燎次の
いつも身につけているネックレスが
私の体にひんやりとした感触を与えると
全身がゾクゾクと痺れた。
私ってこんなに淫らだったんだ…。
自分で自分が怖くなるほど
私は燎次を欲しがっていたんだ…。
夫を裏切っているのに
こんなに酷い女なのに
今こうして燎次に抱かれている事が
『愛してる』と囁かれている事が
何度も強く抱き締められている事が
堪らなく嬉しいと思っているだなんて…。
どんなに甘い砂糖菓子にも叶わないほど
今この愛が甘く溶けるぐらい
幸せだと思っているだなんて…。
こんなはずじゃなかったのに
この日私は、彼に堕ちてしまった。
同時に不道徳の扉を開けて
許されない罪を背負ってしまった。
…私は…燎次が好き。
好きなんだ……。