不道徳でも愛してる2〜もうひとつの愛のカタチ〜【短編:完結】
その時
『…おい!!リーナ!!』
燎次が突然私の顎を掴んで持ち上げた。
「……!?」
驚く私に燎次は
不機嫌そうに睨みつけながら
私がさっき飲んでいた
ミネラルウォーターを口に含むと
私に噛み付くようなキスをした。
「……!!」
目を見開いた私の唇の隙間から
燎次が口に含んでいた
冷たいミネラルウォーターが流れ込み
口移しで飲まされたらしい私は
そのままゴクンと飲み込むと
ミネラルウォーターが喉を通って
体内に流れ込んだ。
『…一人で勝手にどこか行きやがって。』
唇が離れ、燎次が舌打ちした。
「……燎…次。」
今まで誰からもされた事のない口移しに
呆然となる私に
『…はぁっ…全くアンタって奴は。』
燎次がため息を吐いて呟きながら
少しだけ濡れた自身の唇を
グイッともう片方の手の甲で拭うと
『…リーナ。
今頭ん中で柊のオッサンの事や
俺が思いっきりムカつくような事を
考えていただろう!?……違うか!?』
そう言って私の顎を掴んだまま
『…リーナ、何とか言えよ。』
と、燎次はその鋭い目で
さらに私を睨みつけた。