不道徳でも愛してる2〜もうひとつの愛のカタチ〜【短編:完結】
「………リョ…燎…次?」
燎次が私の左手薬指に差し込んだモノは
地金がやや太めながらも
デザインは可愛くて
綺麗なダイヤモンドまで
贅沢に埋め込まれている指輪だった。
驚きで目を見開く私に
『…どうだ?
コレは世界に一つしかない
俺がリーナの為にデザインして
知り合いの職人に作って貰った指輪だ。
ダイヤモンドは勿論ホンモノだ。
いつかアンタに渡すつもりで
準備だけしておいたが
意外に早く来て俺も驚いた。』
そう言ってクスッと笑った燎次は
途端に真面目な顔をして私に言った。
『…俺はリーナを愛してる。
初めて会った時…いや
柊のオッサンからアンタの話を聞いて
アンタの写真を見た時から
俺はアンタに心奪われていた。
まだ会ってなかったのに一目惚れした。
赤ん坊を後継ぎの道具にしか思ってない
柊一族からアンタを解放させる。
必ずあのオッサンにウンと言わせて
離婚成立させるから
『柊里依奈』から『森園里依奈』に
なってくれ。
なぁ……頼むから
オッサンの嫁をやめて
………俺の嫁になってくれ。』
それは突然のプロポーズだった。