不道徳でも愛してる2〜もうひとつの愛のカタチ〜【短編:完結】
「……?」
私が首を傾げると
燎次は自身が身につけていた
二つの十字架のネックレスのうち
一つを外し、そのまま私の首に回した。
首にひんやりと
大きめのチェーンが触れる。
燎次は端を留め金に引っ掛け終えると
『…出来たぜ。』
と呟きながらそっと離した。
私の首にさっきまで燎次のモノだった
太めのチェーンに通された
十字架がキラリと輝き
存在感を主張していた。
「…どうして…これを?」
十字架を手に取って眺める私に
『…柊のオッサンを裏切る事になる。
それでも俺は、リーナの夫になりたい。
絶対俺が幸せにしてやる。
罪悪感と十字架を
俺も一生一緒に背負ってやる。
だから、アンタは
………黙って俺について来い。』
と、燎次はこれ以上にないくらいの
強気な愛の言葉を再び私にくれた。
「…リョ…ウ…ジ。」
涙腺が崩壊して
ポロポロと涙が頬を伝う中
両手を伸ばした私は
思いっきり燎次に抱きついた。