プリキス!!




「いっちばん奥の部屋にいますから!これ鍵です!誰でもいいから急いで行ってあげて下さい!」


「俺が行く。」



鍵を受け取ったのはめぐで。


東校生がポカーンとしてるうちに猛スピードで廊下を走り抜けていった。





ええっと……ピンチなのは分かった。

やばいのも分かった。


ただ……ねぇ。





「何でてめぇが初伊の心配するんだよ。」





俺の心の中の言葉は南城が代弁してくれたみたいだ。





この場合、東の副総長である片桐は言ってみればボスキャラに準ずるもので。

何で敵が助けてくれるのかが理解出来なかった。





「初伊先輩はなんか一生懸命すぎて、助けてあげたくなるんすよ。」



南城の質問にそう答えた片桐。


それからも大丈夫かなぁ、間に合ったかなぁと終始烏丸の心配ばかり。





「クッ……。お前の妹は随分男たらしらしいなぁ、吉良。」


「人たらしと言え。」


「凄いな烏丸。この短時間で片桐とも仲良くなったんだ。……ありがとう、片桐。」



片桐のお陰で烏丸を早く助けられたと礼を言えば、何故か顔をしかめて。






「いや、先輩にお礼言われると困ります。俺、初伊先輩は助けるけどあんたたちまで助ける気ないんすから。」



そう言ってパンパン、と手を叩いた片桐。



「西巴先輩は諸事情で逃がしましたけど、こちらの先輩達は東の名誉にかけて半殺しにしちゃって下さい。」




< 132 / 422 >

この作品をシェア

pagetop