春夏秋冬、ときめいて
「どの季節も好きじゃないけど、特に夏は苦手かな。毎日……あたし、楽しそうに見える?」


「んー、結構楽しそうですよ」


「は?!どこが?!」


思わず大きい声が、出てしまう。


「なんか、汐里さんの顔思い出すと、笑ってますけど……」


……自分じゃわからない。



あたしの中の自分のイメージは、うつうつとじめじめと、やり場のない怒りと不安に包まれた、負のオーラ全開の冴えない人なんですけど。


「咲哉君の中のあたし……笑ってるんだ?」


「はい。割と豪快に」


「それ、咲哉君が、笑わせるからでしょ?!」


そうそう。咲哉君は天然なところがあって、あり得ない行動を取ったりして面白い。
< 43 / 122 >

この作品をシェア

pagetop