志ーこころー 【前編】─完─



震える手でもう一度筆をとった


















まずあたしが止めなければならないのは……





















6月3日の大阪相撲の力士との乱闘


























あたしが思うに
























小さなことから亀裂は入ってゆく









きっと芹沢鴨に対する風向きが強まったのは、些細だがこの事件からなのだと思う








芹沢鴨には居てもらわなくてはならない







いずれ、平助が伊東甲子太郎をつれて新撰組に入隊する








そうなると、新撰組は大きく変わってしまう







二つの思想を孕んだまま大きな組織が共にあると、組織はいずれ分裂し、暴走してしまう








そんな時に芹沢はきっと近藤を止める歯車になってくれるとあたしは信じている






だから芹沢が粛清されてしまう前に、小さな芽からつんでおかねばならない
























芹沢と接触を試みようではないか








そして史実とは違う彼の人格からあたしが計画をたてる……










あるいはあたしが新撰組を名乗って悪事を働く浪士たちを捕まえに行くべきか





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