中距離恋愛
平日の夜だから、ファミレスは空いていた。

私も美咲先生もパスタとドリンクバーを頼み、ポテトとサラダをシェアして食べることにした。

「夏帆先生。
小暮さんって言ったっけ?凛ちゃんのお母さんの弟さん。
あの人に、好かれているよね?」

それまで、クリスマス会のことなど、他愛ない園の話をしていたのに、オーダーしたものが全て揃うと、いきなり本題に入って来た美咲先生。

私が狼狽するのを見て、
「どんな関係なの?
もし困っているなら相談して」
と、優しく言われた。

その言葉に促され、私は短大時代のことから、全てを話した。

「…そうなんだ」
美咲先生は優しく笑顔を浮かべると、
「明日から、凛ちゃんのお迎えが来る時間、夏帆先生はクラスでクリスマス会の準備してて。
私が小暮さんの対応してみるよ」
「えっ、でも…」
「大丈夫!
保育士って、園児や、その保護者と関わるだけじゃなく、他にも仕事があるって分かってもらえれば、夏帆先生について回らなくなるんじゃない?
それに、親戚の人の送迎は、両親が時間内に無理な時だけだって、説明してみるよ」


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