CHECKMATE
千葉の携帯が突如鳴り出した。
すぐさまそれに出ると、発信者は科警研。
千葉が依頼した画像の識別結果が出たというもの。
千葉はすぐさま確認しに行く事にした。
「倉賀野は、ホストクラブ『Printemps』に出入りしている車輛のU号を頼む」
「はい、了解です」
「水島と三國は、江藤姉妹の自宅から証拠になるものを探ってくれ」
「「はい」」
「照さんと猛は、木内の女とその兄の前田をマークし、キュア製薬の目的を探ってくれ」
「「了解」」
千葉の指示を仰いだメンバーは、すぐさま部屋を後にした。
「夏桜、これから科警研に行くが、何か差し入れでも買ってくか?」
「えっ、いいの?」
「あぁ」
「じゃあ、2丁目にある『ル・クレール』のマカロンを買わせて?」
「おぅ」
千葉と夏桜はすき焼き鍋を一緒に食べて以来、仕事以外でも会話する事が多くなっていた。
同じチームのメンバーとは言え、紅一点という状況。
しかも、捜査に関しては素人の夏桜。
そんな彼女との距離を縮めるために、千葉はフランクに話しかけていたのである。
そして、科警研勤務時代も個人データは国家機密レベルであったと話した夏桜。
唯一、夏桜の素性を知っているという河村真希の存在を教えてくれた。
仕事でもプライベートでも仲良くしてくれたという先輩の事を度々口にする夏桜に、千葉は羽を伸ばさせてあげたかったのである。