CHECKMATE


数分して、千葉のもとに姿を現したほのか。
その表情はスッキリした表情であった。

ほのかが席を外した間にグラスを空にしておいた千葉。
それに気付いたヘルプの子が水割りを作ろうとしたのをわざわざ断り、ほのかに甘える作戦に出た。

席に着いたほのかは、直ぐにグラスが空になっているのに気付く。
すると、ヘルプの子にチラッと視線を送るのを見逃さなかった千葉。

「ほのかの作った水割りが飲みたくて、待ってたんだ」
「えっ?……ウフフッ、嬉しい事をおっしゃるのね♪」

ほのかは上機嫌で水割りを作り出した。
そんな彼女を見据え、千葉はさり気なくネクタイの結び目に指を掛ける。
それを確認した倉賀野は、ヘルプの子に何が食べたいか声を掛け始めた。

千葉が本題に移る間、倉賀野は注意を削ぐ為にヘルプの子を煽てる作戦である。
倉賀野がオーダーするとあって、目を輝かせ始めたヘルプの2人。
千葉はそれを見届け、行動に移したのである。


その夜。
剣持の運転する車で自宅マンションへと帰宅する千葉と夏桜。
後部座席に千葉と夏桜が並んで座っている。

「一輝さん、ありがとうございました」

運転席からルームミラー越しに声を掛ける剣持。
1時間ほど前に、無事に任務を終えた千葉であった。

『友人の弟が黒服をしたいと言ってるんだけど、この店で働くのは難しいよな?』と、ほのかに打診した千葉。
すると、『今月末で辞める子がいるからママに話してあげる』という流れに。

そして、千葉達が帰る際にママが見送りに姿を現し、色好い返事をしたのである。

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