CHECKMATE


剣持がクラブ『AQUA』へと潜入する前日。
千葉のもとに蜥蜴から新たな情報が入っていた。

警視庁のとある一室、チーム『S』の部屋にメンバーが集結していた。

「班長、『Printemps』が復活したって、どういう事ですか?」

水島が険しい顔つきで千葉に尋ねる。

「今朝タレこみがあって、『Printemps』という名のホストクラブが池袋にオープンした」
「池袋?」
「あぁ。今さっき倉賀野に確認させた所、やはり同じだった」

千葉達がマークしていた『Printemps』が閉店して、約1ヶ月。
思わぬ突破口が出来たのである。

剣持は、クラブ『AQUA』に潜入。
神保が、ホストクラブ『Printemps』をマーク。
倉賀野は、剣持が潜入する為、装備を準備する。
水島と三國は、A号(前科照会)に該当した3人のホストをマーク。
千葉と夏桜に至っては、例の婦人科とキュア製薬を徹底的に調べる事となった。


その日の午後、千葉と夏桜は婦人科を訪れていた。

「何度来ても慣れないな」
「慣れてたら、怖いです」
「………だよな

待合室の長椅子に座り、ボソッと呟く千葉。

夏桜は鞄から薄い手帳を取り出し確認し始めた。
そして――――――。

「あの……」
「………ん?」
「ちょっと、耳貸して?」
「?」

何やら照れたように俯き加減で言う夏桜に千葉はそっと肩を寄せ、耳元を近づけると。

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