CHECKMATE
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「……―――………という訳だから、剣持と水島は2人を徹底的にマークしてくれ」
「了解」
「了解です」
「照さんは、ジョアンを頼みます。必ず、どこかで接触すると思われるので」
「あいよ」
「倉賀野は引き続き車両の経路を探ってくれ」
「はい、了解です」
「三國は、元ホステス達の証拠の精査を頼むな」
「分かりました」
特殊捜査チーム『S』の部屋で、再び打ち合わせが行われている。
前日に矢沢医師とダニエルとの関係を知ったメンバー達は、色んな角度から捜査をする事に。
剣持と水島によって、2人の元ホステスから当時の様子が記されている手帳や診療明細を保存したスマホを入手し、それを基に矢沢レディースクリニックを検挙することにしたのだ。
だが、それだけでは不十分な為、更なる証拠の入手に躍起だ。
密売経路は矢沢からダニエルに渡ったと仮定し、その後どこに流されているのか、実態を解明しなければならない。
チーム『S』は一丸となって、一気に敵を追い込む気でいる。
「ちょっと上に報告してくるな?」
「はい」
部屋に夏桜を残し、千葉は副総監室へと急ぐ。
「東さん、ちょっとセンター(捜査支援分析センター:警視庁にある部署で、防犯カメラなどの解析を行っている)に行って来ます」
「はーい」
倉賀野はファイル片手に部屋を後にした。
夏桜は、婦人科に納品された薬品の照合をするように千葉に指示されていた為、入手したデータを基に差異の有無を調べ始めていた。
すると、パソコンのモニターがフリーズしたり、明らかに動作が重くなった。
「三國さん、パソコンが急に重くなったんですけど、ちょっと見て貰えませんか?」
夏桜の他には三國しかいない為、夏桜は三國に声を掛けた。