CHECKMATE


刑事ならではのアイコンタクトを交わす千葉と神保。

『照さん』と千葉に呼ばれた捜査4課の神保照明は、定年間際のベテラン刑事である。
暴力団絡みの刑事事件一筋の男で、刑事としての風格はチーム一である。

年功序列で言えば神保は千葉より遥かに上だが、ここは警察。
階級を重んじる縦社会。
例え、勤続年数の少ない千葉であっても、階級では神保の上である。

しかも、今回の捜査チームでは千葉は『リーダー』を担う。
だからこそ、神保は千葉に敬意を払うのは当然である。

かと言って、神保は階級などと……そんな下らない事を口にする男では無い。
犯人さえ捕まえられれば御の字の、刑事一筋の男なのである。

更に千葉もまた、階級が上だからと言って権威を誇示するタイプでも無い。
神保のように長年最前線で戦って来た刑事を敬う事を忘れない。

それは、知識だけでは決して手に入れる事が出来ない『努力の賜物』だからだ。

千葉は後の事を神保に任せ、剣持を従えて科警研へとその場を後にした。


――――17時少し前。
科警研のとある会議室へ通された千葉と剣持。

何故だか、2人とも落ち着きが無い。

< 51 / 305 >

この作品をシェア

pagetop