CHECKMATE
5分程すると、科警研の所長と東 夏桜が姿を現した。
千葉を見た夏桜は驚愕の表情を浮かべ、千葉は羞恥を誤魔化そうと苦笑した。
所長が簡単な挨拶と一連の説明をし、千葉もまた今後の詳細を説明する。
居た堪れない雰囲気が室内を覆うが、仕事となると人が変るのが千葉である。
至極真剣な表情で科警研との連携方法を入念に確認し始めた。
およそ30分程の打ち合わせを終え、
「では、くれぐれも東君を宜しく頼む」
「「はい!」」
千葉と剣持は襟を正し、所長に敬礼の姿勢を取った。
科警研の所長(技官)は警察の階級で言えば、警視監の上である。
縦社会の警察官に取って、これは避けては通れぬ道である。
所長が退席した後の室内。
何とも言えぬ空気が漂い始めた。
そんな空気を打ち破ったのは………。
「一輝さん、そろそろ……」
「ん、そうだな」
剣持が一番最初に席を立ち、次いで千葉も席を立つ。
「荷物は纏まっていますか?」
「………はい」
「では、参りましょう」
「…………はい」
剣持が夏桜の荷物を車に積み込み、3人は科警研を後にした。