CHECKMATE
あくる日、警視庁のとある一室に設けられた特殊捜査チーム『S』の部屋では、4時間にも及ぶ作戦会議が行われていた。
「倉賀野(情報通信局情報技術解析課)、イケそうか?」
「あっ、はい、多分大丈夫です。今日中に可能な状態にしておきます」
「悪いな」
千葉は倉賀野に特殊小型無線と超小型カメラの依頼をしていた。
そして、
「水島、嫌なら猛と替わっていいからな?」
「そうですよ。俺なら全然構いませんから」
「いえ、大丈夫です!」
「……そうか?」
「はい」
重要な任務を負わせるとあって、千葉は水島が気がかりだった。
見た目は今風な若者だが根は真面目すぎる男だと、この2週間で嫌と言う程解っていたからである。
それに比べ剣持は、気心知れてる後輩というのもあるが、見た目同様、女遊びには慣れているだけあって、今回の任務を負わせても安心出来る人材である。
ただ剣持には、その後の任務を負わせたいという事もあり、今回ばかりは水島に頼らざるを得なかったのである。