CHECKMATE
店の外に出た水島と女。
水島は女にコートを羽織らせ、優しく微笑む。
そして、女の長い髪を優しく梳いて……。
「金曜日の17時30分、エトワールホテルのラウンジで待ってる」
「へ?」
「来てくれるよね?」
「………えぇ、勿論」
「楽しみにしてるよ」
水島は女の長い髪を一掬いし、そっと口づけた。
店前に停車中の車から運転手が降りて来る。
その車に歩み寄る水島をじっと見つめる女。
運転手に扮した神保はゆっくりと後部座席のドアを開け、水島に会釈した。
水島は女の方へ振り返り、笑みを浮かべながら片手を上げ、車内に消えた。
後部座席のドアを丁寧に閉めた神保は、女に会釈し運転席に乗り込む。
そして、女が見守る中、1台の高級車は夜の街に姿を消した。
神保が運転する車は歌舞伎町から少し離れた公園の駐車場に停車した。
周りを隈なく確認した神保は、
「班長、こちらは任務完了です」
「……了解」
ホッと安堵する水島。
その頃――――――。