夢のような恋だった
*
翌日、シナリオを進めている私のところに、琉依ちゃんからのメールが届く。
【紗優ねえちゃんたち何やってんの】
何って言われても。
いきなりこれでは聞かれている内容も分からない。
【何って何が?】
【お兄ちゃんと話し合ったんでしょ?】
ポンポンとメールが返ってくるので、打つのが面倒くさくなって電話に変える。
「もしもし、琉依ちゃん?」
『紗優ねえちゃん、ラインしなよー。メール、なんか面倒くさい』
「ラインだってメールじゃないの」
『会話が見れるから楽なの』
高校生らしいあっけらかんとした口調で返した琉依ちゃんは『ところでさ』と話を戻した。
『お兄ちゃんと話したんでしょ? どうなってるの? お兄ちゃんに聞いてもなんかはっきりしたこと言わないんだけど』
さすが琉依ちゃん。既に情報を入手しているのね。
「仲直りは出来た、……と思う」
『うん。で、どうなったの。ヨリ戻したの?』
「えっと。……いや、そこまでは」
なってない……と思う。
会いたかったは言ってくれたけど、その言葉にそこまで図々しくはなれない。
翌日、シナリオを進めている私のところに、琉依ちゃんからのメールが届く。
【紗優ねえちゃんたち何やってんの】
何って言われても。
いきなりこれでは聞かれている内容も分からない。
【何って何が?】
【お兄ちゃんと話し合ったんでしょ?】
ポンポンとメールが返ってくるので、打つのが面倒くさくなって電話に変える。
「もしもし、琉依ちゃん?」
『紗優ねえちゃん、ラインしなよー。メール、なんか面倒くさい』
「ラインだってメールじゃないの」
『会話が見れるから楽なの』
高校生らしいあっけらかんとした口調で返した琉依ちゃんは『ところでさ』と話を戻した。
『お兄ちゃんと話したんでしょ? どうなってるの? お兄ちゃんに聞いてもなんかはっきりしたこと言わないんだけど』
さすが琉依ちゃん。既に情報を入手しているのね。
「仲直りは出来た、……と思う」
『うん。で、どうなったの。ヨリ戻したの?』
「えっと。……いや、そこまでは」
なってない……と思う。
会いたかったは言ってくれたけど、その言葉にそこまで図々しくはなれない。