Queen of the Night

団長の仲間

それから、男、アルヴィスはあたしを抱えたまま歩く。


そして、町外れにつくと幾つかの小屋がある場所で足を止める。


「さー、ついた。
ここが俺たちの住処。
俺たちはサーカスをやってるんだ。」


『……』


無言のあたし。
そんなあたしを気にせず、アルヴィスは中に入る。


すると。


「アルヴィスー!お帰りなさい!
遅かったじゃない。」


赤髪の少女がアルヴィスにかけよってくる。


「って、誰、その子?」


ふと、あたしと目が合った少女。


「倒れそうなところを助けたんだ。
レイラいる?」


「ふーん。」


赤髪の少女はあたしを少し睨む。


「アルヴィス、呼んだー?」


すると、レイラと呼ばれる女が現れる。

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