Queen of the Night
「あ、おかえりー!」


チラシを配り終えたあたしたちは、
小屋に戻る。

あ、ちなみに、あたしたちが暮らすこの小屋は魔法で運んできたもの。
だがら、この前いたところにあったのと同じもの。


「ただいま、団長!
ねぇ、聞いて聞いて。」


レンは帰ってくるなり団長に話したがる。


「どーした?」


「あのね、リディアお姉さん、チラシ配るのすごい速いんだ!
次々とみんながお姉さんのチラシを持って行くんだ!」


レンの話を聞いたアルヴィスはあたしに近づき、なぜか頭をなでる。


「へー、すごいな、リディア。」


『…いえ、別に。』


その光景を見ていたシェリーが頬を膨らませていた。
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