Queen of the Night
「よし、店主。そいつを買うぞ。」


「お買いあげありがとうございます!」


こうして少女は売られた。


今日でもう5人目だ。


売られるのは、10代の子ども。


そんな中にあたしもいる。
きっとこの中では1番年上のあたし。

みんなが恐怖で怯え、泣くのに対して
あたしは、表情すら変えない。


この時にはすでに心に闇を抱えていたから。

< 4 / 88 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop