Queen of the Night

道化師

そして公演日。

開演15分前。
客席はすでにいっぱいだった。


あたしは出番まで舞台裏にいる。


「もうすぐだね!
お姉さんさん緊張してる?」


レンがあたしを気遣って声をかけてくれる。


『…大丈夫です。』


「気楽にね!」


レイラも声をかけてくれる。


そしていよいよ、開演の時間。


「よし、行くぞ!」


アルヴィスの掛け声とともに皆が動き出す。


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