Queen of the Night
そして、あたしを乗せた馬車は無事についた。


時刻は夜。
夜空に大きな満月が輝いていた。


『んー、ついた!』


「お疲れ様です。リディア様。」


この日、あたしは早く帰れることを連絡せずに帰ってきた。
だから、出迎えはいない。


『みんな驚くかな?』


「それはもちろんですよ。国王様も王妃様も知らないのですから!」


『そうだよね!』


あたしとカレンはそんな話をしながら、
中に入る。

すると、何故かあたしは違和感を感じた。


『…何か変。』


「どうされたのです?」


不思議そうなカレン。
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