Queen of the Night
『…ディック?』


そこに座っていたのは、この国の宰領である【ディック】。


『ディック、これはどういう…』


「リ、ディア、あ、いつは危険、だ。
逃げ、ろ!」


父はあたしに逃げろと言う。


『ま、さか、これはディックが?』


あたしがそう言うと、ディックは不気味な笑みを見せた。


「そうですよ、リディア様。」


ディックのその言葉を聞いたとき、怒りがこみ上げる。


『どういうことですか、ディック!
父様と母様に何したの!!』


あたしは、魔力を体に纏わせる。

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