Queen of the Night
「お待たせいたしました!
今日1番の商品です!」


あたしが出た瞬間、会場から
「おぉー」と言った声があがる。


「ブロンドの髪にオレンジ色の瞳か。
いいなぁ!」


「わしが買う!」


「何を言うか!私が買うのだ!」


次々とあたしに値段がつく。

そして最終的にあたしを買ったのは
50代の男。


「さて、まだありますよ!」


あたしの買い手がつくと、店主は他の子どもを出す。


「さぁ、この男の子もなかなかですよ!」


そう言って出てきたのは、さっきの男の子。

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