Queen of the Night

仮面の救世主

「へー、人身売買か。
こんな真昼に堂々と、凄いなぁ。」


どこからともなく声がする。


「だ、誰だ⁉︎」


「ここですよ、ここ。」


その声は闘技場の観客席の方からだった。

「なんだ、貴様は!」


その者、黒きフードを被り、仮面舞踏会用の仮面をつけていた。


『….…』


きっとこの人はあの子が言っていた
団長なんだろう。


あたしはそう思い、その者を見ていた。

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